タイ古式マッサージの歴史
タイ古式マッサージの歴史のサブタイトル
治療していた症状は、関節痛、足のひび割れ、腫れ物、皮膚病、痔、腹痛、消化不良、熱病、眼病、などです。
こういった症状のなかでも、関節痛や足のひび割れにはオイルマッサージをすること、と書物にも記されているのです。タイ古式マッサージの歴史の始まりはここにある、といわれています。
タイにおける仏教の歴史は、2500年程です。インドの僧侶とともに仏教がタイに入ってきたのですが、タイ古式マッサージの歴史も同じ時期にはじまったといわれています。
1292年には、タイの国教として、テラバータ仏教が選ばれます。その後も、タイ古式マッサージやタイ医学は仏教と深い関係を持って、ワットと呼ばれる寺院に守られていく形になるのです。
1767年には、ビルマ軍の侵攻があって、医学書、宗教教養、政府公式記録といった重要書類がすべて無くなってしまったのでした。
1837年になってようやく、わずかに集まった医学書の内容が石碑へと刻まれたそうです。この記録の中には、タイ古式マッサージに欠かせないセンも描かれているのです。
現在でも、石碑はワットポーの壁にうめこまれてあって、タイ古式マッサージの歴史として毛物することができるのです。
タイ古式マッサージの創始者であるシバゴは、仏教僧集団での筆頭医師でした。つまり、仏教とタイ古式マッサージは、切っても切れない関係にあるといえるでしょう。
タイは仏教国であり、信仰心のあついタイ人はワットという仏教寺院をしばしば訪ねます。ワットは仏教を広める場所であって、タイ古式マッサージを教える場所でもあったのです。西欧医学が普及する前には、病気になるとワットに行って僧侶からマッサージでの療法を教えてもらったのだそうです。
タイは仏教国なので、日常生活のあらゆる場面で仏教がかかわってきます。タイに仏教が入ってきたばかりのころは、仏教僧集団が高度な医療技術で、人々の病気を治していったのでした。医療技術のなかには、もちろんタイ古式マッサージも含まれているのです。そのころのマッサージは、病気を治す施術だったのです。
仏教僧集団の治療を受けたひとは、教団に寄付をするようになります。このように、タイでは仏教と医療がかたく結びついて発展していったのです。仏教と医療が結びついたことで、仏教の教えがタイ国内に広がっていきました。
現在でも、タイ古式マッサージといえば、タイ王宮の近くにあるワットポー寺院が有名ですね。ワットポー寺院では、昔とおなじように、タイ古式マッサージを教えています。外国人でも、タイ人と一緒に学ぶことが可能ですのでタイに行った際にはいってみてもいいかもしれませんね。