タイ古式マッサージで疲労回復
世界で一番気持ちがいいとも言われる「タイ古式マッサージ」には、驚くことに2500年もの長い歴史があるんです。仏教と深い関係にあるタイ古式マッサージは、元々は病気を治す施術として生まれたものなのですが、最近になって世界中から注目され始め、日本でもタイ古式マッサージを受けられるサロンが増えつつあるようです。そんなタイ古式マッサージについての情報をお届けいたします!
タイ古式マッサージとは
タイ古式マッサージは、あらゆるマッサージのなかでも、世界で一番気持ちがいいマッサージだといわれています。
タイ古式マッサージは2500年もの長い歴史があり、仏陀の時代にまでさかのぼることができます。現在でも盛んに行われていて、タイの伝統的医療のひとつとなっています。
タイでは、公的機関によってタイ古式マッサージが管理されているほどなのです。総本山は有名なワット・ポー寺院で、バンコクの王宮のすぐ近くにあります。
タイ古式マッサージは、インドのアーユルヴェーダを基本としていますが、さらに中国の経路や指圧やチベットの伝承医学なども取り入れながら、独自に発展していって今の形となりました。
また、仏教とタイ古式マッサージはとっても深い関係にあります。全国民の9割以上が仏教徒というタイにおいては、仏教とタイ古式マッサージは共に伝承されてきたものだといっても過言ではないでしょう。
タイ古式マッサージの特徴は、体に流れているエネルギーラインのセンと呼ばれる部分を刺激することです。センを刺激すると、センのまわりにある神経や血管も刺激されるため、リンパや血液の流れがよくなります。すると体の痛みがやわらいだり、人間が本来もっている自然治癒能力が強くなったり、免疫力が高まったりするようになります。
タイ古式マッサージの手法は整体・矯正・指圧・ストレッチングなどと豊富です。特に体をさまざまに変形させるストレッチングの手法は、ほかでは見られないものでしょう。
タイ古式マッサージの歴史
タイ古式マッサージの歴史は、2500年前のインドにまでさかのぼることができるといわれています。タイはインドに近く、タイ古式マッサージをはじめとして、いろいろな影響を受けているからです。
タイ古式マッサージの創始者は、インド人医師のシバカ・クマールバッカと言われています。シバカ・クマールバッカはシバゴと呼ばれており、北インドのビンビサーラ王に仕えながら、ブッダと深い交流があったようです。
その証拠に、ブッダを中心とした教僧集団のサンガにおいても医師を務めていました。仏教の経典においてもシバゴが登場人物になっていて、すばらしい医療技術を誇っています。
11年間もの間、頭痛に悩んでいた患者をバターを材料にした薬で治した話だったり北インドのビンビサーラ王の痔を切除して完治させてしまった話。子供の腸捻転症を切開手術で治した話。塗油や香などを利用して、ブッダを治療した話などなど。
おどろくべきことに、頭痛に苦しむ患者を酒で麻酔をかけ、頭蓋骨切開手術で脳を取りだす話なんていうのもありるのです。2500年前に脳手術をしてしまうほど、シバゴはすぐれた医師だったわけなのですね。
シバゴはタイ古式マッサージのようなテクニックだけではなくて、ハーブを代表する薬草での療法なんかも考案しているのです。シバゴは現在でも、タイでは医学の父として尊敬されている大きな存在です。