タイ古式マッサージとハーブ治療・・
タイは、ハーブの産出国です。タイ古式マッサージでもハーブを使用して行われる場合がありますが、ハーブにも、タイ古式マッサージならではの意味があるようです。
ハーブマッサージ
タイ古式マッサージのなかには、ハーブマッサージというものがあります。日本国内で施術されるものでは、まだ一般的ではないのかもしれませんね。
タイはさまざまなハーブの産出国であり、調味料や薬としてハーブを日常的に使用していますからタイ古式マッサージにハーブが使われるのも、これは当然のことなのでしょう。
タイ古式マッサージでのハーブマッサージは、ハーブボールと呼ばれる薬草玉を使った独特のタイプのものです。湯にひたして熱くしたハーブボールを、体のあちらこちらに押しあてながら施術されます。
ハーブのパワーと温熱療法をあわせて、筋肉疲労をやわらげたり、体の不調を治したりするのです。ハーブマッサージでは、さわやかな香りに包まれながらもすぐれたリラクゼーション効果とハーブの薬効を期待できます。
日本人にとっては慣れないハーブの香りがあるかもしれませんが、タイ古式マッサージのハーブの香りは、鼻や喉にもいいものなのです。
さらに、ハーブマッサージによって、老化した肌の組織もやさしく取りのぞくことが可能なのです。熱くしたハーブボールは成分が浸透しやすいので、肌をきれいにする効果もあります。
タイ古式マッサージでのハーブマッサージでは、ほかにも体質改善、病気予防、ストレス解消、ダイエット効果などがあるようですね。
タイ古式マッサージでハーブの種類
タイはハーブの産出国であり、いろいろなハーブを栽培していることでも有名です。ハーブの種類は驚くほどたくさんあって、飲んでも、食べても、嗅いでも、体に塗っても効果があるといわれています。
タイ古式マッサージには必須のアイテムであって、美容や健康にはかかせない植物といえるでしょう。
タイ古式マッサージでは、多種類の天然植物から作られたハーブボールを使います。湯につけて熱くしたハーブボールを、肌にあてながらマッサージをしていくのです。
ハーブボールに入れるハーブの種類は、とくに決まってはいないようです。タイ古式マッサージを施術する場所や人によって、ハーブボールの内容も変わってくるみたいですね。
よく配合されているハーブは、ターメリック、レモングラス、ライム、ハナショウガ、クミン、マクルド、タマリンド、シナモン、ナンキョウ、といったようなものみたいです。
ターメリック(ウコン)をたくさん含んでいるハーブボールは、強い芳香と美肌効果があります。乾燥肌のひとや脂性肌のひとには、おすすめのハーブといえます。
レモングラス(タクライ)は、タイ古式マッサージに使用されるだけでなく、ハーブティーの材料としても利用されます。消化を促進して、貧血や体力回復にもすぐれた効きめがあるとされているからです。
タイ古式マッサージとハーブの調合
タイ古式マッサージで使用されるハーブには、それぞれ意味があります。治療のひとつとして、タイ古式マッサージを用いるタイ医学では、ハーブの効果も研究しているからなのです。
タイ医学では、人の体は土・水・風・火の4つの要素でつくられていると考えます。すべての要素のバランスが整っていればよいのですが、バランスがひとつでも崩れれば病気になってしまいます。
タイ古式マッサージでのハーブは、通常は単独で使用するのではなくて、調合して利用します。土・水・風・火の4つの要素をふまえて、それぞれに対応した病気に用いると効果があるとされているのです。また、土・水・風・火の4つの要素のバランスを整えて調合することも必要になってくるのだそうです。
土の要素からおこる病気は、収性の風味、塩気のある風味、甘い風味、木の実風味のハーブで治療されます。
水の要素からおこる病気は、吐き気をともなう香り、苦味、酸味のハーブによって治療されます。
風の要素からおこる病気は、辛さのあるハーブで治療されます。
火の要素からおこる病気は、ここちよい香りのハーブで治療されます。
さらに、タイ古式マッサージでハーブを薬として調合するときには、3つの種類にわけることができるのです。
風の要素からおこる病気には、暖かさ(HOT)がポイントとなります。火の要素からおこる病気には、涼しさ(COOL)がポイントとなります。血液からくる病気には、穏やかさ(CALM & GENTLE)がポイントになってくるのです。